発酵の仕組みと微生物の働き|命をつなぐ自然のサイクル

田舎暮らし

発酵の仕組みを知ることは、

自然と命のつながりを知ること。

パン教室を通して体験した「微生物の働き」の神秘や、

腐敗との違い、日本の発酵文化まで、

今まで経験してきたことを通してお話をしたいと思います。

 

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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。

東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!

全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。

田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと

東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。

 

 

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発酵の仕組みと微生物の働き|命をつなぐ自然のサイクル

パン作りから見えてきた「発酵」の奥深さ

自家製酵母との出会いが教えてくれたこと

私は自家製酵母でパン教室を運営しています。

毎日のように酵母と向き合い、

パンを仕込み、焼いている中で

当たり前のように「発酵」に触れてきました。

その中で

「この発酵って、パンを膨らませることだけじゃない。もっと大きな意味があるのでは?」

と感じていたのです。

 

発酵は単なる工程ではなかった

パンの世界では“発酵”は工程の一つとして語られることが多いですが、

自家製酵母を育てるようになってから、

それは単なる技術ではなく、生き物の営みそのものだと感じるようになりました。

瓶の中でぷくぷくと泡立つ酵母。

それはまさに微生物たちが呼吸し、生命を活動させている証でした。

 

発酵の仕組みとは?微生物がつくる命の循環

 

微生物が生命のサイクルを守っている

地球上では毎日、数えきれない命が生まれ、そして死んでいきます。

それなのに、私たちの足元は死骸で埋め尽くされてはいません。

なぜでしょう?

それは、微生物が有機物を分解して、

土や空気、水へと還してくれているからです。

 

この循環のプロセスこそが「発酵」の原点。

つまり、微生物の働きは、

私たちの暮らしを支える“縁の下の力持ち”だと感じています。

 

分解と発酵の違い~腐敗との境界線

よくある質問に

「腐敗と発酵は何が違うの?」

というものがあります。

 

実はどちらも微生物の働きによるもの。

でも、私たち人間が“有益”だと感じたものを「発酵」と呼び、

“害”があると感じたものを「腐敗」と区別しているのです。

 

つまり、「発酵」という言葉自体が、

人間の都合によってつくられたものなのです。

 

発酵は自然の摂理~微生物の生きる営み

微生物たちは、自分の生をまっとうしているだけ。

人間のために発酵しているのではありません。

けれど、その営みをうまく利用することで、

私たちはパンや味噌、醤油、チーズなどを手に入れてきました。

 

そう考えると、

自然の仕組みを生かして生きてきた人間の知恵は本当にすごいと感じます。

 

日本の発酵文化と受け継がれる知恵

味噌・醤油・麹…日本人が育んだ菌との共生

日本には麹菌という、世界でも特有な微生物があります。

この麹を使って、味噌、醤油、甘酒などが作られてきました。

どれも発酵食品で、保存がきき、体にもよく、

昔の人々の生活の知恵が詰まっています。

 

今のように冷蔵庫がなかった時代、

発酵は食を保存し、健康を保つ手段だったのです。

そしてそれは現代でも、腸内環境を整えるなど、

科学的にも認められています。

 

親から子へ、発酵の知恵を伝えていく

私たちは、気づかぬうちに発酵文化を受け継いできました。

おばあちゃんが漬けていたぬか漬けや、

母の味噌汁に入っていた自家製味噌。

発酵は“家庭の味”の中に溶け込んでいたのです。

 

今こそ、こうした知恵をもう一度見直し、

次の世代へと手渡していくとき。

私は教室の中で、そんな思いを込めて発酵のことを伝えています。

 

日々の暮らしと発酵のつながり

発酵のある暮らしは心も整う

発酵食品を取り入れる暮らしは、

体調が整うだけでなく、心も穏やかになります。

 

酵母の香りに包まれてパンを焼く時間や

糠床をかき混ぜながら

「この世に無駄なものはひとつもない」と

感じずにはいられないひととき。

 

忙しい現代だからこそ、こうした“発酵的時間”が心を癒し、

私たちの中にある自然とつながる感覚を取り戻してくれるのかもしれません。

 

教室で伝えたい、楽しみながら学ぶ時間

私の教室では「発酵クラス」という講座も行っています。

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このクラスでは、発酵食だけでなく

昔ながらの伝統食や自然食、手仕事もやっています。

実習を通して発酵の神秘を楽しく感じていただけたら、と思っています。

参加者同士の交流もあり、

「発酵クラスは楽しい!」

といっていただいています。

 

まとめ|発酵を学ぶことは、命と自然を学ぶこと

微生物の世界を知ると、生き方が変わる

微生物たちの働きは目に見えないけれど

確かにそこにあって、私たちの体も心も

そして地球そのものを支えています。

 

発酵の仕組みを知ると、

命の尊さや自然の営みに目を向けるきっかけになります。

そして何より、それは決して難しいことではなく、

台所や教室の中で、誰でも感じることができるのです。

 

まずは出来ることから始めてみませんか?

もし「発酵って奥深いな」と感じたら、

まずは発酵クラスをのぞいてみませんか?

微生物たちの息づかいを感じながら、

食べ物が“生きている”ということに触れる体験がや

みんなでワイワイ楽しくやる手仕事など。

共同作業の好きな方。

一人で黙々とやるより、おしゃべりしながら

私たちと一緒に、手仕事を始めましょう^^

 

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発酵教室について

発酵教室では伝統食、保存食を中心に昔ながらの知恵を楽しく作っていくレッスンを行っています。

発酵クラスでは3本の柱を作っています。

基本は

「味噌」

「梅干」

「たくあん」

この3つがあれば人は元気に生きられるんです!

みんな伝統食で保存食ですね。

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