発酵食と菌との共生で田舎暮らし|菌活から始めた私の発酵生活

田舎暮らし
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菌って悪者?

自家製味噌や発酵パンなどの発酵食を通じて、

菌との共生を実感しながら心と体を整える「発酵生活」。

 

田舎での自然な暮らしの中で実践してきた私の体験をもとに、

発酵体験、菌活をご紹介します。

 

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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。

東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!

全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。

田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと

東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。

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発酵食と菌との共生で田舎暮らし|菌活から始めた私の発酵生活

このお話を動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ。


菌活って?菌は怖いもの?

「菌」と聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?

風邪や食中毒の原因になる“悪い菌”を思い浮かべ、

「菌=怖いもの」と考える方も多いかもしれません。

私もかつてはそうでした。

長男が赤ちゃんのころは、哺乳瓶などの道具類は滅菌していました。

普段はいい加減なのに、なぜかこの時は「赤ちゃんには必要なこと」と思い込んでいたんですね。

 

でも、だんだんと田舎暮らしや発酵食に出会い、

特に味噌や醤油を仕込むようになってから、

その考え方は大きく変わっていきました。

 

この世はすべてバランス。
いい菌も悪い菌も、共に存在しているからこそ、私たちの暮らしは成り立っているのだと気づいたのです。

 

「この世はバランス」と気づかせてくれた発酵体験

お醤油作りの体験

 

お醤油の絞りは外での作業です。

みんなしょっちゅう味見しながら絞ります。

子どもたちもペロペロ舐めにくる。

食品衛生的にみるとびっくりされるかもしれません。

でもこれがいいのです。

 

絞り師の先生といろいろお話しながら作業するのですが、菌のお話もされていました。

私たちを取り巻く環境はいろんな菌がいます。

それを怖がって抗菌、滅菌、消毒なんてする必要はない。

 

この世はバランスなのです。

 

いろんな菌がいて、どれも共生している。

私たちにとって悪影響を及ぼす菌が強くならないように工夫して、そういう環境を作ればいい。

お醤油も、殺菌なんかしません。

でもちゃんと環境を整えてあげれば持つんです。

先生は25年持っているとおっしゃっていました、

 

これはすごい!!

 

便利な機能を使う世の中になっていますが、

そうじゃなくてもいいことまでコンビニエンス的になってしまう。

私たちが力強く生きていくことが、なんか閉ざされようとしているのかな、と思うことがあります。

お醤油作りは村仕事

そう先生はおっしゃいます。

みんなで協力して、次の年のお醤油を作って蓄えておく。

「絞り」は収穫祭のようなものですね。

 

 

またある年、仲間たちと一緒に醤油を仕込み、数ヶ月経った時のこと。

発酵の途中で表面に白い膜(産膜酵母)が浮いてきたとき、最初は「失敗した?」と焦りました。

でも先生から「それは酵母菌の一部。体には害はない」と教わり、安心しました。

産膜酵母菌のことは知っていても、初めての状況だとビビってしまいますね(汗)

 

このときに実感したのは、

「菌は排除するものではなく、付き合い方を学ぶもの」

だということです。

 

味噌作りが教えてくれた“様々な菌との共生”しているという事実

 

私の味噌作りレッスンは毎回お子様連れも多くて、一緒に作業します。

大豆と麹を混ぜ合わせていくのって結構、力仕事です。

頑張ってママと一緒にやってくれます。

 

 

大豆と麹をよーく混ぜ合わせたら、今度は味噌玉を作っていきます。

容器に入れながら作ってもいいのですが、最初にたくさん作っておくと楽です。

 

 

そして容器に投げつけていきます。

空気が入らないようにパーン、パーンと勢いよく容器に入れます。

ここも子供達が好きな仕事です。

 

田舎ではご近所さんが集まって大きな鍋で大豆をたいて味噌つくりをします。

昔はそれが普通だったんでしょうね。

今でも山梨ではその味噌つくりのお仲間に入れてもらっています。

↓ こんな感じで大量の大豆を煮ます。

 

 

まさにこれも村仕事の一つです。

昔はこんな風に地域の人たちと集まって色々なものつくりが盛んだったんでしょうね。

都会ではすっかり見かけませんが、ぱん蔵の教室ではワイワイとにぎわって作業しています。

 

今年はそれぞれの味噌にお互いに手を入れ合って混ぜました。

子供から大人まで。

手を入れる数が多いほど美味しくなるそうですよ。

 

 

酵素ジュースを作るときもそうなんですが、わざと手を入れて常在菌をつけるんです。

周りにはいい菌とよくない菌(私たちの身体にとって)が常に存在しています。

当たり前のことです。

 

変に気を揉んで抗菌、除菌と神経質になってきた現在ですが、大丈夫なんですよ。

いい菌が優勢になっていればいいだけのこと。

そういう環境にしておくことが暮らしの知恵なんです。

 

でも抗菌生活が始まるとその知恵を伝え続けることが消えてしまう。

それはあまりにも勿体無いですね。

 

いい菌と仲良くなって私たちの生活に生かしていきたいものです。

そのひとつが酵母生活、味噌つくりだと思っています。

発酵の力を使って身体を元気にしていく。

そんな暮らしをしていきたいです。

 

手作りの発酵食とともにある、私の発酵生活

発酵パン作りで感じた「菌との対話」

もう20年以上やっているのが発酵パン。

自家製酵母で膨らむ生地は、本当に不思議なもの。

植物から取り出した酵母菌でパンが膨らむ。

 

 

まるで夢のような、不思議な体験。

こんなにパンを焼いているのに、今でも感じる不思議な力です。

宇宙の神秘を感じずにはいられません。

 

菌との共生を取り入れた、発酵生活のはじめ方

初心者でも安心!おすすめの発酵食3選

  1. 味噌:仕込みから完成までの変化が分かりやすく、達成感が大きい
  2. 塩麹:旨味抜群!ちょっとで味がきまる
  3. 甘酒:すぐに楽しめて、体にも優しい万能ドリンク

 

「菌を信じる」ことが大切

発酵生活では、失敗はつきもの。

でも、それこそが菌から学べる大切な体験です。

何度でもやり直す体験が暮らしの知恵となっていきます。

本当に発酵はたくましい。

そのたくましさに、「菌も私も、何度でもやり直せる」と勇気をもらえます。

 

「抗菌」から「共生」へ。発酵生活が教えてくれたこと

除菌や抗菌ばかりを気にしている現代。

新型コロナウィルスの感染が広がった時、アルコールスプレーがあちこちに置いてあり

これをしなくてはどこにも入れない、という常識が生まれたのは記憶に新しいですね。

その時、手荒れを体験した人も多かったのではないでしょうか。

手に普段いる常在菌まで殺してしまったんですね。

 

発酵暮らしは、菌は決して“敵”ではないと教えてくれました。

菌と共に暮らすことで、風邪を引かなくなりました。(これは本当に驚き!)

心の余裕も生まれました。

田舎の自然の中で味噌を仕込み、醤油をかき混ぜ、パンを焼く。

そんな毎日の営みそのものが、「菌との共生」を体で学ぶ時間になっています。

 

発酵生活を始めたいあなたへ|今日からできること

 

  • 朝の味噌汁を自家製味噌に変えてみる
  • きゅうりをぬか床に漬けてみる
  • 甘酒を寝る前の習慣にする

そんな小さな一歩が、菌との共生の第一歩となるかもしれません ^ ^

 


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発酵教室について

発酵教室では伝統食、保存食を中心に昔ながらの知恵を楽しく作っていくレッスンを行っています。

発酵クラスでは3本の柱を作っています。

基本は

「味噌」

「梅干」

「たくあん」

この3つがあれば人は元気に生きられるんです!

みんな伝統食で保存食ですね。

田舎暮らしお醤油お味噌

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