梅シロップに泡が出たけど、
これって発酵?
腐ってる?
それとも大丈夫?
自然発酵を学ぶ発酵教室の体験談をもとに、
梅シロップの泡の原因と正しい見分け方・失敗しないコツをわかりやすく解説します。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
梅シロップに泡が出た!これって発酵?失敗?【体験談】
「先生、梅シロップを作ったんですけど、数日後に泡が出てきて……これって失敗ですか?」
これは、私の発酵教室に通ってくださっている生徒さんから、実際にいただいた質問です。
一見、順調に見える梅シロップ作り。けれど、シュワシュワと泡が立ってくると、
「あれ?腐った?」「飲めないのかな?」
と不安になりますよね。
今回は、そんな疑問にお答えしながら、
「梅シロップに泡が出たときの原因・見分け方・対処法」について、
私自身の経験も交えてわかりやすく解説していきます。
生徒さんからのリアルな質問:「泡が出てきたんですが、失敗ですか?」
梅の季節が終わって、生徒さんがふとメッセージをくださいました。
「梅シロップを作ったんですが泡が出てきました(汗)
今まで出たことなかったんですが・・・」
「これ、飲めますか?」「腐ったんじゃないかと不安で……」
とてもよくわかります!
私も以前、梅シロップを作ったとき、同じような状態になって焦った経験があります。
実際の私の経験:「泡=ダメ」だと思っていた過去
最初に梅シロップに泡が出てきた時、これは何??と思いました。
「腐ったのかな?」
「常温で保存したのが悪かった?」
とにかく怖くて蓋を開けることもできませんでした(笑)
でも、発酵を学んでいく中で、泡=必ずしも失敗ではないということを知りました。
むしろ、梅と砂糖、そして空気中の微生物たちが自然のリズムで
発酵を始めてくれているサインだったのです。
梅シロップに泡が出る原因とは?
自然発酵のしくみ:酵母菌の働きと泡の正体
梅と砂糖を合わせて放置すると、自然界に存在する酵母菌が働き始めます。
酵母菌は砂糖を食べて、アルコールと二酸化炭素(=泡)を発生させます。
つまり、梅シロップに泡が出るのは、酵母による自然発酵が始まったサインなのです。
これは決して腐敗ではありません。
発酵と腐敗の違い
- 発酵:微生物の働きによって、食品が体に有益なものへと変化すること(例:味噌・ヨーグルト)
- 腐敗:微生物によって食品が分解され、体に害を及ぼす物質が発生すること
発酵は菌にとって自然の活動ですが、腐敗は避けたいもの。
その違いを見分けるポイントを次に紹介します。
気をつけたい!腐敗の兆候と見分け方
1. 臭いをチェック
- 発酵 → フルーティーで甘酸っぱい香り
- 腐敗 → 酸っぱいを超えて「臭い」不穏なにおい
2. 色や浮遊物
- 発酵 → 白っぽい泡が浮かぶ、液体はきれい
- 腐敗 → 梅がドロドロに崩れている、カビが生えている、液がにごって異臭あり
3. 味見(勇気があれば)
安全そうであれば、少しだけ味見してみましょう。
ピリッと炭酸のような刺激があるのは発酵の証拠。
異常な苦み・異臭があればストップしましょう。
泡が出た時の対処法と失敗しないコツ
梅シロップを発酵させたくない場合の保存法
もしアルコール発酵させたくない場合は、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
✔ 清潔な保存容器を使う
- 殺菌消毒(煮沸、アルコール消毒)をしっかりと
✔ お酢を少し入れる
- お酢を入れることによって発酵が抑えられます。ただし、味に変化が出るので入れ過ぎに注意してください。l
✔ 冷蔵庫で保存する
- 常温よりも発酵スピードが遅くなるため、泡が出にくくなります
あえて発酵させて酵素ジュースにする方法も
実はこの泡、うまくコントロールすれば、
発酵ドリンク(酵素ジュース)として楽しむこともできます。
シュワシュワした梅ジュースは、夏バテ防止にもぴったり。
ただし、発酵が進みすぎるとアルコール化する可能性があるため、
お子さんやアルコールに弱い方はご注意を。
発酵させるならこんな管理を
- 室温で管理し、毎日瓶をゆする(空気を入れて発酵をコントロール)
- 泡が出すぎる前に冷蔵庫へ
- 早めに飲み切る or 加熱殺菌して保存
梅シロップ作りは自然と向き合う時間|発酵の学びを深めよう
フルーツシロップを作ることで、発酵の魅力に気づける
私たちが暮らす環境には、目に見えないけれど
たくさんの微生物たちがいて、自然の循環を助けてくれています。
梅に限らずフルーツシロップ作りは、そんな「見えない命」を感じる貴重な時間です。
ちょっと泡が出ても、それは微生物が生きて活動しているという様子です。
怖がらず、自然の声に耳を傾けると楽しいものです。
発酵教室ではこんな話もしています
私の教室では、こんな日常の疑問やトラブルも
「学びのチャンス」として大切にしています。
- 泡が出た!どうする?
- 保存はどこがいいの?
- カビと発酵の違いって?
そういった悩みに丁寧に向き合いながら、
生徒さんと一緒に”暮らしの中の発酵”を楽しんでいます。
もし、この記事を読んで「もっと知りたい」「学びたい」と思っていただけたら、
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発酵の世界は、思っているよりずっと奥深く、楽しい世界ですよ!
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