発酵食品は本当に体にいいの?
その効果と効果的な食べ方を体験談とともに解説します。
腸内環境や心の健康、自然食とのつながりと暮らしに
発酵を取り入れるポイントをお伝えします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
発酵食品は体にいい?その本当の効果とは
「発酵食品は体にいい」とよく耳にします。
けれども、実際にどのように体に良いのか、
正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
私自身、生徒さんからもよくこんな質問をいただきます。
「発酵は体にいいんですか?」
そのたびに私はこうお答えしています。
発酵=健康、というわけではありません。
大切なのは、発酵食品をどう取り入れるか、
どんな暮らしの中で発酵と付き合っていくか。
食べ方やライフスタイルの工夫によって、心や体が元気になっていくのです。
発酵=健康ではない理由
発酵食品は万能薬ではありません。
食べれば必ず健康になれる、というものではなく、食べ方やバランス次第で効果が変わります。
例えば、納豆やキムチを毎日大量に食べれば逆に消化不良や塩分過多の原因になることも。
だからこそ「発酵食品の効果的な食べ方」を知ることが大切なのです。
腸内環境を整える発酵食品の働き
発酵食品といえば「腸活」。
乳酸菌や納豆菌などの微生物が腸内環境を整え、
便通を改善したり、免疫力を高めたりします。
最近の研究では、腸と脳が密接に関わる
「腸脳相関」
も注目されており、腸内環境が良くなることで
メンタルヘルスにもプラスの影響を与えることがわかっています。
微生物の具体的な働き
- 乳酸菌:腸の中で糖を分解し、乳酸をつくります。この乳酸は腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌が増えにくい環境を整えます。その結果、腸のぜん動運動が活発になり便通がスムーズになります。
- ビフィズス菌:大腸で働き、酢酸や乳酸を作り出します。これらは腸内の病原菌を抑え、免疫細胞を活性化させます。風邪をひきにくくなる、アレルギー反応が軽減する、といった効果も期待できます。
- 納豆菌:熱や胃酸に強く、生きたまま腸に届きやすいのが特徴です。腸内の善玉菌を増やすサポートをしながら、ビタミンK2を産生し、骨の健康にもつながります。
こうした微生物たちが腸内でバランスを取り合い、
私たちの健康を守ってくれているのです。
発酵と心の健康のつながり
私自身も、発酵を暮らしに取り入れてから毎日が楽しくなりました。
味噌を仕込むときのドキドキ感。
お醤油を仕込んで出来上がるまでの工程を見ることができて
「食べ物」の有り難さをしみじみ感じて充実感を味わっています。
発酵は「食べる」だけでなく、「作る・触れる」過程でも
心に良い効果をもたらしてくれるんだなあ、と感じています。
発酵食品の効果的な食べ方
発酵食品の効果を最大限に生かすには、日々の暮らしに
自然に取り入れることがポイントです。
ここでは、私の体験や教室でお伝えしている方法を交えながらご紹介します。
毎日の食生活に取り入れるコツ
無理にたくさん食べる必要はありません。
味噌汁を毎日の習慣にする、朝ごはんに納豆を加える、夕食に漬物を少し添える。
そんな小さな工夫で十分なのです。
少量でも継続することが、腸内環境や体調の改善につながります。
食べすぎは逆効果?発酵食品の注意点
健康に良いといっても、食べすぎはNGです。
例えばキムチや味噌は塩分が多いため、取りすぎには注意が必要。
また、ヨーグルトを一度に大量に食べても腸内に定着する菌は限られています。
適量を心がけることで、発酵食品の良さを引き出せます。
発酵食品の種類とおすすめの取り入れ方
- 納豆:朝食に1パック。腸内環境改善や骨の健康に◎
- 味噌:具沢山の味噌汁で栄養バランスも整う
- 漬物:食事の彩りにもなり、発酵の酸味が食欲を刺激
- ヨーグルト:フルーツと合わせて腸活スイーツに
- 甘酒:「飲む点滴」と呼ばれ、エネルギー補給や美容に効果的
それぞれの特性を知り、
「食べるべき」ではなく
食事の中で無理なく組み合わせていくというやり方で
できる範囲で十分です。
私が体験した「発酵との向き合い方」
冒頭でもご紹介しましたが
私の教室でも「発酵食品って本当に体にいいんですか?」という質問はよくいただきます。
そのたびに「発酵=健康」ではなく、
「発酵をどう暮らしに取り入れるか」で効果が変わると伝えています。
私自身も、発酵を取り入れる暮らしを続けてきて、
腸の調子が良くなったのはもちろん
「充実してるなあ!」
という感覚があります。
これは私が自家製酵母のパン教室をやっていることにもつながっているのだと思いますが
ぷくぷくと泡立つ「酵母液」をお世話することによって
毎日のルーティーンが気持ちを整えてくれる、と感じています。
田舎暮らしと発酵ライフスタイル
また、私は田舎暮らしの中で、自然と発酵が身近になりました。
自然食と発酵は相性抜群です。
四季の移ろいを感じながら味噌を仕込む、旬の野菜で漬物を作る。
これは昔からおばあちゃんたちが伝えてくれている
昔ながらの保存食、伝統食でもあります。
今はスーパーで四季を問わずなんでも手に入る時代ですが、本当は
地場のもので旬のものをいただくことがごくごく当たり前で、
私たちの身体にあったものである、ということになるのですね。
それを近所のおばあちゃんや農家さんに教えてもらっています。
発酵がもたらす「待つ」という時間
発酵食品を手作りする過程には、時間と手間がかかります。
しかし、その「待つ時間」こそがとても重要なんです!
現代に生きる私たちは、とにかく「時短」をしがちです。
時短こそ、価値!みたいな価値観も生まれています。
それはそれで大事な時もあるのですが、
発酵食品に関しては、とにかく「待つ」。
発酵の力を信じて待つ。
そんな小さな積み重ねが、現代人が忘れがちな
「時間をかけるという価値」
を取り戻させてくれると感じています。
まとめ|発酵食品の効果を引き出す暮らし方
発酵食品には、腸内環境を整え、免疫力を高め、心を穏やかにしてくれる力があります。
しかし注意点があります。
発酵食品は体にいい?の勘違い
身体にいいからといって、食べすぎや偏った取り入れ方は逆効果。
そして、ここが勘違いされやすいのですが
即効性はありません
続けていくことが何より大切なのです。
先にお伝えしたとおり、発酵食品は薬ではありません。
ですので、習慣化して身体作りをしていくことです。
毎日の暮らしの中で、無理なく続けられる工夫が大切になってきます。
- 味噌汁を毎日一杯
- 納豆や漬物を少量ずつ
- 季節に合わせた発酵食を楽しむ
こうした小さな習慣がこれからの人生に大きく影響してくる
と感じています。
発酵食品を味方にして、腸から心まで元気になる暮らしを一緒に始めましょう!
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