電子レンジなし生活に興味はありませんか?
レンジの代用として「蒸気の力」を使えば、冷やご飯もパンもしっとりふっくら蘇ります。
特別な道具がなくても、フライパンや鍋で簡単にできる蒸し方をご紹介。
効率重視の日常を手放し、湯気を待つ10分間という
「最高の贅沢」
を味わう暮らしをお届けします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
電子レンジなし生活で見つけた豊かさ。フライパンでの蒸し方や代用アイデアで、冷やご飯もパンも驚くほど美味しく!
現代のキッチンにおいて「なくてはならないもの」の
筆頭に挙げられるのが電子レンジではないでしょうか。
ボタン一つで、数十秒後には熱々にしてくれる魔法のような箱。
忙しい現代人にとって、これほど心強い味方はありません。
でも最近、私の周りではあえて
「電子レンジなし生活」
を楽しんでいる方が増えています。
実は、我が家もその一人。
かつては当たり前にレンジを使っていましたが、
今はレンジのない暮らしを選んでいます。
「レンジがないなんて、不便じゃないの?」
「どうやって温めているの?」
とよく聞かれますが、実はレンジを手放したことで、
以前よりも食卓が豊かになり、心にゆとりが生まれたと感じています。
電子レンジの害
について書かれている記事があったり報告もあるでしょうが、今回はそうじゃなくて
「暮らし方」「時間の流れ」
に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。
レンジの代用としての「蒸し方」のコツや、
不便さを手放して見えた「待つ時間」の魅力について、詳しくお話しします。
このお話を音声で聞きたい方はこちらからどうぞ。
あえて選んだ「電子レンジなし生活」。不便さの先にある心のゆとり
「チン!」という音に急かされていませんか?

かつての我が家にも、夫が一人暮らし時代から使っていた電子レンジがありました。
キッチンの片隅に当たり前のように鎮座していたその箱。
でも、ある時気づいたんです。
別になくてもいいのね、と。
もともと昔から頻繁に使っていたわけではありませんが、使うと
「早く取り出さなきゃ」
「早く次の作業をしなきゃ」……。
と、便利なはずの道具に、自分の生活のリズムを支配されているような、
そんな落ち着かない感覚になってしまう気がする。
新居への引越しを機に、ほとんど使っていなかったそのレンジを処分しました。
効率化で切り捨てていた「余白」

レンジを手放すと、確かに「数十秒で温める」ことはできなくなります。
でも、それは決して悪いことばかりではありませんでした。
効率化という名のもとに、私たちが無意識に切り捨ててきた
「食材の味わい」や「心の余裕」。
それらが、レンジのない不便な生活の中にこそ隠れていたのです。
電子レンジの代用は「蒸気」が正解!冷めた食材が生き返る理由
電子レンジを使わずに食事を温める。
その最も優れた答えは
蒸気の力
にあります。
なぜレンジより「蒸す」ほうが美味しいのか
電子レンジは、食材に含まれる「水分」をマイクロ波で振動させ、
その摩擦熱で温める仕組みです。
そのため、加熱中にどうしても水分が外へ逃げやすく、
加熱しすぎると硬くなったり、冷めると急激にパサパサになったりしがちです。
一方、蒸気で温め直すと、食材に水分を補給しながら熱を優しく伝えてくれます。
- 冷やご飯: 炊きたてのようなツヤと甘みが戻り、一粒一粒が立ち上がります。
- パン: 霧吹きをかけなくても、外はふんわり、中はしっとりと生き返ります。(これは天然酵母パンの特権。イーストのパンだと返ってふにゃふにゃで美味しくない)
- お惣菜: 揚げ物や焼き物も固くならず、ジューシーさが保たれます。
部屋も心も潤う、冬にぴったりの温め習慣

特に乾燥する冬場、お鍋からシュンシュンと上がる湯気を眺めていると、
それだけで心がほぐれていくのがわかります。
立ち上る湯気が天然の加湿器代わりになり、
キッチンやお部屋の空気もどこか柔らかくなる。
この「五感で感じる暖かさ」こそ、レンジ生活では味わえなかった、暮らしのギフトです。
特別な道具は不要!今日からできる「フライパンでの蒸し方」
「蒸し料理」や「蒸し直し」と聞くと、
立派な中華せいろや専用の蒸し器が必要だと思われがちですが、そんなことはありません。
今ある道具で十分代用可能です。
10分でしっとり!お鍋やフライパンを蒸し器にするコツ
私がいつも実践している、一番簡単な
「フライパンでの蒸し方」をご紹介します。
- フライパン(または深めの鍋)に少しお湯を沸かす: 底から2〜3cm程度の水を入れて沸騰させます。
- 耐熱皿をセットする: お湯の中に直接、耐熱性の高いお皿や容器を置きます。
- ポイント: 食材が水に浸からないよう、少し高さのある小皿を台座にしてその上にメインのお皿を乗せたり、網を置いたりするとより本格的です。お皿の縁より水位が低ければ、直置きでも大丈夫です。
- 食材を入れて蓋をする: 冷やご飯や天然酵母パン、おかずをお皿に乗せ、ぴったりと蓋をします。
- 弱火で5〜10分待つ: 蒸気が全体に回り、食材の中まで温まるのを待ちます。
たったこれだけで、驚くほどふっくらとした仕上がりになります。
天然酵母パンなどは1〜2分でも十分しっとりしますよ。

多層構造鍋なら「ウォータースチーム」もおすすめ
もし厚手の多層構造鍋(無水調理ができる鍋)をお持ちなら、
大さじ1杯程度のわずかな水を入れて蓋をし、弱火にかける
「ウォータースチーム」もおすすめです。
野菜などは驚くほど甘みが強くなり、
水に溶け出しやすい栄養価も逃げにくいので、素材の味をダイレクトに楽しむことができます。
「待つ時間」は最高の贅沢。天然酵母のパン作りに学ぶリズム
レンジなら1分で終わるところを、お湯を沸かして蒸すと10分、15分とかかります。
これを
「時間の無駄」と捉えるか、
「豊かな時間」と捉えるか。
酵母のペースに自分を合わせる

これは私のライフワークである
「天然酵母のパン作り」
にも通じるところがあります。
ドライイーストを使えば数時間で焼けるパンも、
天然酵母だと酵母を起こすところから始まり、一晩かけてじっくり発酵させます。
「早く、早く!」と急かしても、自然のものは応えてくれません。
むしろ、そのゆっくりとした酵母のペースに私たちが合わせることで、
噛みしめるほどに深い旨みが生まれるのです。
温め直しの時間も同じです。
お湯が沸き、蒸気が食材を優しく包み込むのを待つ。
その「自然のリズム」に身を委ねることで、忙しない毎日の中に穏やかな余白が生まれます。
温め中の10分間、あなたは何をしますか?
お鍋から湯気が出ている間の10分間。
たいていの場合、スマホでメールを返したり、SNSをチェックしたりしてしまいます。

しかし、あえて「何もしない」ことを楽しむのはいかがでしょう!
- 窓の外の景色をぼんやり眺める。
- お気に入りのお茶を丁寧に入れて、香りを吸い込む。
- お鍋の中で水が跳ねる音、蒸気の音に耳を傾ける。
情報の波に溺れがちな現代人にとって、この
「あえて何もしない10分」
こそが、新しいアイデアを運んできてくれる最高の贅沢な時間になると感じています。
私もまだまだ少しの時間があれば
すぐ仕事しちゃうんですが(職業病だ・苦笑)、最高の贅沢を楽しめるように!
意識していきたいと思います。
まとめ:便利さを手放して、自然なリズムを取り戻そう
効率を追求し、すべてをスピードアップさせてきた私たちの暮らし。
でも、その過程で
「心から美味しいと感じる瞬間」や
「ホッと息をつく余裕」
をどこかに置き忘れてきてしまったのかもしれません。

「電子レンジなし生活」
は、決してストイックな我慢ではありません。
不便さをあえて受け入れることで、食材本来の美味しさに再会し、
自分のリズムを取り戻すための「心地よい選択」です。
もし今夜、冷めてしまったおかずを温め直すなら、
一度だけレンジをお休みさせて、フライパンやお鍋で「蒸して」みませんか?
ふっくらと立ち上がる湯気の向こう側に、
きっと新しい暮らしの楽しみが見つかるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
私の配信では、こうした自然な暮らし方のヒントや、自家製酵母パン、発酵食のことについてお話ししています。
あなたの毎日を少しだけ豊かにするきっかけになれば幸いです。
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