都会の便利なマンションから山梨の森の中へ移住して気づいた
手作りの暮らしの本当の面白さについて。
道まで手作りしてしまう移住の先輩のエピソードから
手間暇かけて天然酵母パンや発酵調味料を育む理由。
移住は難しくても、日常に小さな手仕事を取り入れて
自然体で心豊かなスローライフを始めるお話をお届けします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
【都会から移住】不便な田舎暮らしを選んだ理由|森の中の暮らしが教えてくれる自然体の生き方

昨年、森の中のアトリエへ引っ越してきて、少しずつ新しい生活も形になってきました。
私は2010年に東京から田舎に家族で移住してきました。
当時都会に住む友人たちからは
「よく引っ越すね!」
「移住するなんてすごい決断だね」
って、すごく驚かれたんですよね。
確かに、便利な暮らしを手放してわざわざ田舎に行くのって、勇気がいることかもしれません。
スーパーに行けば100円ちょっとでフワフワのパンが買えて
数百円出せば大抵の調味料は揃う時代です。
それでも私が、見えない菌と一緒に生活をして、
何日もかけてパンを作ったり、1年かけてお醤油を仕込んだりする
「手作りの暮らし」
を選んだのには、やっぱり理由があるんです。
森の中でカラスと友達に!?移住の先輩が教えてくれた豊かな世界

16年間住んだお山の暮らしから昨年森の中に引っ越してきました。
数ヶ月経ってようやく落ち着いてきて、やっとこの地域の自治会に入れていただこうと思って、組長さんのところへご挨拶に伺ってきたんです。
組長さんも私と同じように、もともとは都会から移住されてきた大先輩でした。
お宅にお邪魔して、お庭や暮らしぶりを少し案内していただいたんですが
それがもう本当に素敵で。
家のあちこちに、可愛らしいものから立派なものまで、手作りの薪小屋がいくつも並んでいて
ご自身で耕されたというお庭の土は足を踏み入れるとふかふかでした。
自分で作った(!)という小道も案内してもらいました。、
雑然とした木々を上手に開墾されていて、森の中がすーっと明るく
見通しがよくなって良い空気が循環していました。
田舎暮らしってやることがいっぱいで大変なはずなのに、
ご本人はニコニコと本当に楽しそうにお話ししてくださって。
そこには、お金では買えない圧倒的な豊かさがありました。
都会とは違う、自然との不思議な共生

そして、組長さんのお宅で私が一番びっくりしたのが、なんと野生のカラスと仲良しだったことなんです(笑)
普通に遊びに来ていて、ごく自然に餌をあげたりして、すっかりお友達のような関係を築いていらっしゃいました。
都会にいると、カラスってどうしてもゴミをあさるとか、怖いとか、あまりいい印象を持たれないことが多いですよね。
でも、森の中では全く違う顔を見せてくれるし、人間とそんな風に共生できちゃうんだなって、すごく感動したんです。
こういう自然との距離感って、本当に面白いですよね。
不便だからこそ面白い!自分の手でゼロから生み出す「究極の遊び」

便利な生活を手放してまで、手間のかかる暮らしを選ぶ。
それはやっぱり、自分の頭で考えて、自分の手と体を動かして
ゼロから何かを生み出していくプロセスそのものが好きだからなんだと思います。
木を拾ってきて薪を割ったり、森を切り拓いて道を作ったりするのって、自然という大きな相手と向き合う
究極の遊び
なんですよね。
私も、この手作りのプロセスを楽しみたくてここに来たんだなぁと
組長さんのお姿を見て改めて実感しました。
冷蔵庫の酵母でサッと焼き上げる、絶品タルトがもたらす喜び

大掛かりなことじゃなくても、日々の小さな手作りの中にその喜びはたくさん隠れています。
つい昨日のことなんですけど、知り合いの方のお家にお邪魔する予定があったので、手土産にタルトを焼いていきました。
冷蔵庫にちょっとだけ残り物のサワークリームがあったので、瓶の中で元気にプクプクしている酵母と合わせて生地を作ったんです。
発酵菓子は割と簡単に作れるので1時間か2時間くらいで、あっという間に焼き上がりました。
それを持っていったら、もう本当に喜んでくださって。
「すごく美味しかった!」
その言葉を聞くと、こんなスキルを持っていて本当によかったなあ…と思うのです。
天然酵母で作るお菓子って少し珍しいですし、市販のものやベーキングパウダーで作ったものとは、サクッとした食感も風味も全然違うんですよね。
冷蔵庫に酵母がいるだけで、いつでもこんな風にちょこっと手作りができてプレゼントできる。
これが、私が自分の時間と労力を使ってまで手に入れたかった暮らしの手触りなのかな、と思います。
移住しなくても大丈夫。日常に「小さな手仕事」を取り入れてみませんか?
東京の生徒さんの中にも「いつか移住したいんです」という方が今までにも何人かいらっしゃいました。
でも、環境を整えたりご家族の理解を得たり、やっぱりハードルが高いのも本当のところですよね。
道を自分で開拓したり(ちょっと大掛かりですよね)
いきなり森の中に住んだりしなくても大丈夫です!
休日の朝にちょっとだけ早起きしてパン生地をこねてみるとか。
季節の野菜で発酵調味料を手作りしてみるとか。

そんな小さな手仕事を日常の「余白」に取り入れるだけで、私たちの心には確実に豊かなエネルギーがチャージされます。
新しくなった山梨のアトリエからも
そんな手作りの楽しさや、菌たちが教えてくれる自然体の生き方を
これからどんどんお裾分けしていきたいと思っています。
「ゆるり発酵サロン」という新しいコミュニティメンバーの募集も始まります。
こちらは不定期に募集しますのでメルマガをチェックしていてください。
このサロンでは発酵食のオンラインレッスンはもちろん、オーガニックのちょっと面白い勉強会をしたり、リアルイベントの親睦会みたいなリアルのイベントも企画していますよ。
ぜひぜひ、これからの発信も楽しみにしていてくださいね。




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