昔から
「庭に植えると病人が絶えない」
と言われるほど薬効が高いびわの葉。
切って焼酎に漬けるだけの簡単なエキス作りから、お風呂で使い切るまでの
「循環する暮らし」
のヒントを分かち合います。
虫刺されや温湿布にも大活躍ですよ。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
庭に植えると縁起が悪い? びわの葉エキス作りと待つ時間が教えてくれる豊かな暮らし

先日、発酵講座のオンラインレッスンで、
コミュニティの皆さんと一緒にびわの葉エキス作りをやりました。
画面越しに皆さんとおしゃべりしながら、
葉っぱをチョキチョキとハサミで切って、瓶に詰めていく時間
とても楽しいひとときでした。
なぜびわの木は縁起が悪いと言われるの?

皆さんは、庭にびわの木を植えると縁起が悪いという言い伝えを聞いたことがありますか?
庭に植えると病人が出るからやめなさい。
そんな風に、昔から迷信のように言われてきたお話です。
私も何かで読んだことがあるんですが、実はこれ、決して悪い意味の迷信ではないんですね。
びわの葉の薬効があまりにも素晴らしくて、
あそこの家に行けばびわの葉で治してもらえる!
と救いを求める病人の出入りが絶えなかったから生まれた逸話だそうですよ。
昔の人たちが、どれだけ自然の力に頼り、
びわの葉を生活の知恵として大切にしていたかがよくわかりますよね。
蜂に刺された!私のリアルなびわの葉救済エピソード

そんな万能なびわの葉エキスですが、実は私自身も昔から本当に何度も助けられてきました。
中でも一番忘れられないのが、蜂に刺された時のことです。
あれは本当に、飛び上がるくらい痛いんですよね(><)
その時、すぐに戸棚の奥から何年も寝かせて真っ黒になっていた
自家製のびわの葉エキスを取り出してきました。
たっぷりとガーゼに染み込ませて、患部に何度も何度も当て直したんです。
さらにその時、自然療法の大家である東城百合子先生のご著書に書かれていた知恵を思い出して、にんにくのすりおろしも一緒に当ててみました。
かなり泥臭い荒療治でしたが(笑)
エキスとにんにくの合わせ技のおかげで、なんとすぐに痛みが治まって、
次の日には炎症もすっかり引いていたんです。
ちょうど同じ時期に、知り合いの方が同じように蜂に刺されたというお話を聞きました。
その方が、1週間経ってもまだ痛い〜と嘆いているのを聞いて、
私は心の中で、私のはもうすっかり治っちゃったなと、ちょっとにやっとしてしまいました(笑)
自分の体で人体実験をして、自然の力のすごさを思い知った瞬間でしたね。
材料は2つだけ!ゴワゴワの古い葉っぱで作るエキスの作り方
そんな頼りになるびわの葉エキスですが、作り方は拍子抜けするほど簡単です。
材料は、びわの葉とホワイトリカーなどの焼酎。
たったこれだけなんですよ。
こちらも参考にしてください。
若い葉はNG?裏の産毛をしっかり取るのがポイント

実はエキスを作る時、ツルッとした綺麗な若い黄緑色の葉っぱではなく、濃い緑色でゴワゴワした古い葉っぱを使うのがいいと昔から言われています。
できれば1年以上経ったような、肉厚でゴワゴワの葉っぱの方が、エキスとなる成分がたっぷり詰まっているんです。
そしてもう一つ、大切な手仕事のポイントがあります。

びわの葉の裏側には、茶色っぽい小さな毛がびっしりと生えているんですね。
これをそのまま漬け込んでしまうと、エキスが濁ったり
肌に塗った時にチクチクとかぶれる原因になってしまいます。
なので、漬け込む前にタワシや濡れ布巾で
この産毛をキュッキュッとしっかりこすり落とす作業が必要です。
洗って産毛を落とし、しっかり乾かした葉っぱをハサミでザクザク刻んで、
瓶に入れて焼酎を注ぐ。
作業としてはたったこれだけです。簡単ですよね!

現代に合わせた安全な使い方

さて、ここで皆さんに一つだけお伝えしておきたい大切なことがあります。
昔の自然療法では、びわの葉エキスやお茶をたくさん飲むと健康にいいと
言われている時代もありました。
でも今は、国の調査などで、びわの葉や種に含まれる
アミグダリンという成分は体内で分解されると
体に良くない影響を与える可能性があるということがわかっています。
過剰に摂取するのは控えるようにという注意喚起も出ているんですね。
自然の力はお薬になるくらい強力だからこそ、気をつけないといけない面もあります。
なので、昔の知恵だからといってガブガブ大量に飲むようなことはせず、
私は外側からのケアをメインに楽しむことをお勧めしています。
・お水で5倍くらいに薄めてスプレーボトルに入れ、
虫刺されやちょっとした肌トラブルにシュッと一吹きしたり。
・お湯で絞ったタオルにエキスを何滴か垂らして、肩や腰に当てる温湿布にしたり。
芯からじんわり温まって、本当に気持ちがいいですよ。
昔の知恵をリスペクトしつつ、今の時代の正しい知識で安全に楽しむ。
それが、現代の自然な暮らし方じゃないかなと思っています。

最後はお風呂へドボン!命を使い切る循環する暮らし
そして、半年から1年ほど経ってエキスをこした後に、使い終わった茶色い葉っぱが残ります。
皆さん、これ、絶対にそのまま捨てないでくださいね!
この出涸らしの葉っぱを、そのままお風呂にドボンと入れてみてください。
エキスを出し切った後でも、体が芯から温まってお肌もしっとりする
最高の入浴剤になってくれるんです。

葉っぱを刻んでエキスを抽出し、最後はお風呂で使い切って土に還す。
(都会の方はコンポストなど、田舎の方はそのままお庭や畑へ)
ゴミが全く出ない、究極のゼロウェイスト活動ですよね。
これは、パン作りで余った生地をリメイクして最後まで美味しくいただくのと同じ感覚です。
自然からいただいた命を、最後まで大切に使い切る。
この感覚が、私たちにとても深い満足感を与えてくれます。
これこそが循環する暮らしの心地よさだと思っています。
仲間と一緒に育てる待つ時間の豊かさ

びわの葉エキスは、仕込んでから使えるようになるまで、
最低でも3ヶ月はかかります。
半年、1年と置けば置くほど、葉っぱの成分がゆっくりと溶け出して、
素晴らしい琥珀色のエキスに育っていきます。
自家製酵母や手作りのお味噌と同じで、すぐには手に入らないものなんですよね。
でも、戸棚の奥でゆっくりと時間をかけて熟成していくのを待つ。
この過程そのものが、現代の忙しい私たちに心のゆとりをもたらしてくれるんじゃないかと思います。
自然の恵みを瓶に詰めて、時間をかけて育て、最後まで使い切る。
びわの葉エキス作りは、そんな暮らしの豊かさを教えてくれる手仕事です。

私の発酵コミュニティでは、こうした昔ながらの手仕事を、
オンラインで全国の皆さんとワイワイおしゃべりしながら作っています。
一人で黙々と作るより、仲間と一緒だと楽しさも倍増しますし、
みんなで知恵を出し合ったり共有し合ったりする時間が本当に豊かなんですよね。
次回のコミュニティの募集はまたメルマガでお知らせしていきますので
ぜひ楽しみに待っていてくださいね。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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