AIが何でも一瞬で生成できる時代。
スマホの通知や効率化に疲弊していませんか?
八ヶ岳の麓・森の中で薪を割り、菌と対話する
「非効率で不便な田舎暮らし」
から見えてきた、心と体をデトックスする「真の豊かさ」と手仕事の魅力をお伝えします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
レシピはAIが教えてくれる時代に、私たちが菌と暮らす手仕事を求める本当の理由
先日、オープンAIの動画生成サービスの提供が終わってしまうという話題が飛び込んできて本当にびっくりしました。
ついこの間まるで実写のような動画が作れるようになって世界中を驚かせたばかりだったのに、もう次のステージに行ってしまうのかなって時代の流れの早さに目まぐるしさを感じています。
毎日スマホの通知に追われてなんだかせかされているような毎日に疲れていませんか?
(私は疲れています!苦笑)
そんな私ですが…実は、今年の1月からAIについて少し深い講座を受講して勉強しているんです。
だからこそ何でも一瞬で生み出せる圧倒的な便利さや凄さを
身をもって感じていますし、生徒さんたちにも
「すごく便利だから、ちょっとしたアイデア出しに使ってみたらいいよ」
ってお勧めすることもあります。
でもAIを知れば知るほど
私が今ここ山梨の森の中を選んで暮らしているという
真逆の暮らしの価値がより鮮明に見えてきたなって思います。
オープンAIの動画生成Sora終了のニュースを聞いて

AIを使えばプロンプトと呼ばれる指示文を打ち込むだけで
一瞬で美しい文章や画像が出てきて
失敗しない美味しいパンの焼き方だって数秒で完璧な答えを教えてくれる時代です。
効率やスピードで言えば人間は絶対にAIにはかなわないと思います。
何か知りたいことがあればすぐに手元のスマートフォンが答えを出してくれますし
迷う時間すら省いてくれるような世の中ですよね。
そんな中で我が家の毎日といえば
朝から薪を割ったり出た生ゴミをコンポストに入れたり
目に見えない菌の様子をうかがいながらパンやお味噌を仕込んだりしています。
私が田舎に移住した一番の大きなテーマは
暮らしに時間をかける
ということだったんですけど、都会の生活でスイッチ一つでなんでも解決する、ということに慣れちゃっていると
田舎暮らしは、さぞゆったり暮らせるのだろう…と思われるかもしれませんが
スローライフなんて言葉の響きとは裏腹に、時間のかかる非効率な作業ばかりでめちゃくちゃ忙しいんですよね(笑)

でもスマホから流れてくる膨大な情報に頭だけが疲労している現代の私たちにとって、この自分の手足を動かさないと生きていけない不自由さこそが最高のデトックスになっていると感じています。
土日になると山梨の道の駅は人がごった返していてすごく混むんですけど、
きっとみんな無意識のうちにそういう精神的な避難場所みたいなものを求めてきているんじゃないかなって思います。
綺麗にパッケージされた出来合いのものを買うのではなくて、
泥臭くても土の匂いがするような本物の手触りを求めているのかな、と感じます。

コンポストのふかふかな土と、ふきのとうが教えてくれること
最近の私の大好きな時間があって、それは我が家のコンポストの土を混ぜ返す時なんです。
毎日のお料理で出た野菜の切れ端や生ゴミを入れて土作りをしているんですけど、最近すごくいい感じに発酵が進んで土がふかふかになってきているんですよね。
コンポストを覗くたびに土に空気を入れて混ぜてあげるんですけど、その時
「よしよしいい感じ」とニンマリしています笑

先日も山の中でお醤油の搾り作業をやった時に、東京から来てくれた方が周りに生えているふきのとうを採るのに夢中になってすごく楽しんでいました。
って目を輝かせて夢中になって土を掘り返している姿は、すっかり子供の頃の顔に戻っていました。
足元をよく見るとノカンゾウの小さな新芽も顔を出していて、それも見つけて
「先生、これって食べられるんですか!」っておっしゃっていました。
ノカンゾウはおひたしにすると春の香りと少しのほろ苦さがあってとっても美味しいんですよ。
そういう小さな春の息吹を自分の目で見つけて手で摘み取る喜びって、
どんなに優れたAIにも絶対に生成できないものですよね。

頭の情報を休ませて、体と五感を使って世界とつながる

AIがどんなに美しい森の映像や美味しそうなパンの画像を生成してくれても、それを実際に体験することはできません。
朝の森の湿った土の匂いを嗅いだり、薪がパチパチとはぜて燃える音を聞いたり、手のひらに伝わってくる生きているパン生地のむっちりとした弾力を感じたり。
そしてオーブンから焼き上がった時の部屋中に広がるあの香ばしい匂いに包まれる瞬間。
これらはすべてその場にいて自分の体と五感を使わないと得られない体験です。
頭の中だけで情報を消費するのではなくて実際に手を動かして五感で感じるこの体験こそが
私たちが人間として生きている実感を取り戻すための一番の特効薬なんじゃないかと思っています。
都会の生活の中でスマホの通知や効率よく生きなきゃという
見えないプレッシャーに疲れてしまったら
一旦スマホを置いてキッチンに立ってみよう!
ただ粉とお水を触ってみたり、見えない菌の力を借りて手仕事をしてみるのって
すごくおすすめです。

思い通りにいかないことや発酵を待つもどかしい時間が
時間ってゆったりと流れているんだ…と思い出させてくれます。
手仕事はただのノウハウではなく、自分を取り戻す特効薬

失敗しない美味しいパンの焼き方というただの技術やレシピだけだったら、本当にAIに聞けば完璧な答えがすぐに返ってきます。
でも私がお伝えしたいのはそういうすぐに真似できるノウハウだけではないんです。
もちろんパンを焼くための技術やレシピも大切なんですけど
「パンを焼くこと」も「発酵食を仕込むこと」も私の中では別々のジャンルではありません。
菌という自然の命と対話して自然と調和しながら心豊かに生きていくという
同じ一本の木の根っこから生えている二つの枝みたいなものだなって最近よく考えるんです。
パン焼きと発酵食作りが、同じ一本の木の根っこである理由

結果だけを急いで求めるのではなくて、目に見えない菌たちが醸してくれる
プロセスそのものを味わいながら一緒に育っていく感覚。
早く正解を知りたい現代人からするとすごく遠回りに見えるかもしれませんね。
でもこの答えを急がないでじっくりと待つ時間こそが
効率化されたデジタルの世界では絶対に味わえない究極の贅沢な時間の使い方だと思います。
完璧な仕上がりを目指すのではなくて、その日の気温や湿気によって表情を変える
菌の様子に寄り添うこと。
時には失敗することもあるかもしれないけれど、それも含めて
まるごと受け入れて楽しんでしまうこと。
そういうことを手仕事の中に見出していくと
不思議と「こんなのもいいなあ」ってほっこりするんです。
AIがこれからどれだけ進化していっても
私たちが食べるものはデジタルでは作れませんし
土から生まれた菌が醸してくれた本当の命をいただく体験は人間にしかできないことですよね。
だからこそ泥臭く体を使って非効率な手仕事を楽しむ時間が
今の私たちにはどうしても必要なものになってきています。
昔は普通にやってきていたことが「特別な体験」になってきているんですね。
ゆるり発酵サロンで一緒に体験したい、真の豊かさ

不定期に募集をさせていただいているコミュニティにゆるり発酵サロンというものがあります。
ここではただ発酵食のレシピをお伝えするだけではなくて
豊かな生き方そのものをみんなで共有できる作戦会議室みたいにしたいなと思っています。
月1回のオンラインレッスンやオーガニックの勉強会だけじゃなくて
バーベキュー親睦会みたいなパンの方と発酵の方の合同で楽しめる
リアルな体験の場も作っていきます。
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東京での忙しい毎日に疲れてしまったメンバーさんたちと、
まずは一緒に森の中をのんびりお散歩したり季節の野草を摘んでみたり
そんなちょっとした体験も一緒にやっていけたらすごく楽しいだろうなってワクワクしています。

自然の中で深呼吸をして土に触れて一緒に美味しいものを食べる。
そんなささやかな時間を共有することで、ガチガチになった心と体が少しずつほぐれていくのを感じてもらえるはずです。
レシピはAIが教えてくれる時代だからこそ
自分の体を使って五感で感じる小さな体験を一緒に楽しんでいきませんか。
情報に疲れた頭を休ませて自然体の暮らし方をみんなで一緒に見つけていけたら嬉しいです。
お会いできる日を森の中でお待ちしていますね。





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