時短や効率化が当たり前の今、あえて
「手間をはしょらない」
ことで見えてくるものとは?
7日間の判断食セミナーでの気づきから、
食や自然体験を通じて五感を養うことの大切さと
これから北杜市のアトリエで子どもたちや皆さんと一緒に作っていきたい
「感じる場所」
についてお話しします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
【時短を手放す】 食と田舎体験を通じて感じる力を取り戻す場所づくり
去年引っ越してきた、ここ山梨県北杜市・白州の森は、
今まさに緑が青々と茂り、本当に美しい季節を迎えています。
だんだんと気温も上がり、夏を感じさせる日も増えてきましたが、皆さんのところはいかがでしょうか。
さて、これまで4回にわたってお届けしてきた「7日間の半断食セミナー」の体験記ですが、今日でいよいよ最終回となります。
長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございます。
第1回目 想像を絶する排毒のリアル|限界まで体を絞る7日間の半断食で私に起きたこと
第2回目 限界の先で気づいた細胞の力|「オートファジー」で蘇る食の本当の意味
第3回目【一口の奇跡】よく噛むだけで地球とつながる?マクロビの深いお話
極限まで体を絞り、デトックスすることで、自分自身や地球規模のつながりにまで想いを馳せた7日間。
今日はその体験を経て、私がこれから作っていきたい場所、そして
「感じる力を養う」
ことについてお話ししたいと思います。
白州の森が教えてくれる、生命のリズムと「デジタルデトックス」

今、私のいるアトリエは、朝、窓を開けなくても
たくさんの種類の鳥たちの声が響き渡っています。
そして、風がよく通り抜ける場所なので、木々がゆさゆさと揺れて、
時折力強い音を鳴らしてくれます。
そんな自然の音に包まれて過ごしている私ですが
今回の半断食セミナー中、実は思い切って一つのことを実践していました。
それは、携帯電話の電源を7日間切るというデジタルデトックスです。
今の私たちは、どうしてもスマートフォンに依存してしまいがちですよね。
ついついLINEの通知を気にしちゃったり、時計の分針ばかり見ちゃいますね。
携帯をこんなに長期にわたって手放すのは、おそらく携帯を持ち始めてから初めてのことです。
どんな感じになるのか?と思っていましたが、
一切のデジタルから離れましたが、不思議とすぐに馴染んで当たり前に過ごしていました。
そして、携帯がなかった頃の「自分の暮らし方」をしみじみと思い出していました。
時計や通知に追われるのではなく、太陽の光や風の音で時間を計るような、そんな穏やかな時間。
私が携帯を切っていることを知った参加者の方も
「すごいですね。」
「いいよね。」
と共感してくださり、私と同じように電源を切った方もいらっしゃいました。
デジタルから離れ、自分の五感だけで「時間を感じる」こと。
それは、本当に心地よく、豊かな体験でした。
あえて「はしょらない」ことで見えてくるもの

今回の過酷なセミナーを通じて私が学んだ一番のこと、それは
「感じる力をどう養うか」
ということでした。そして、そのために必要なのは
はしょってはいけない
ということです。
今は本当に便利な時代で、「時短」という言葉が溢れています。
効率よく物事を進め、いろんなプロセスをショートカットできてしまう。
もちろん、忙しい毎日の中で、時短できるところは短縮していくことも必要ですし、私もやっています。
でも、食や体づくり、そして日々の丁寧な暮らしにおいて、本当に大切なプロセスまで「はしょって」しまうとどうなるでしょうか。
本来私たちが持っているエネルギーや、大切なものを「感じる力」まで、一緒に失われてしまうと思うのです。
何でもかんでも時短にするのが本当に良いことなのか。
いかに時間をかけて、丁寧に生み出し、感じ取っていくか。
皆さんに「こうしてください」と押し付けるのではありません。
例えば、食事のときに「一口を長く噛んで味わってみる」とか
5分だけちょっとお茶を入れる時間を作ってみる、などというのも、その一つです。
「今日はこの小さな手間を端折らずに、自分の五感で感じてみよう」
と、そんな風に思える瞬間を日常の中に少しずつ増やしていけたら素敵ですよね。
泥んこになって笑い合った、あの日の田舎体験

「五感で感じる力」について考えていたとき、私が東京に住んでいた頃、山梨へ移住する前に開催していた「親子田舎体験」のことを思い出しました。
2ヶ月に1回、山梨の古民家に集まって、お田植えや稲刈り、お餅つきなどを体験するイベントです。その時、子どもたちには「ゲームや携帯は出してはいけない」というルールを設けていました。
お田植えでは子どもたちは田んぼに入り、泥んこになって大はしゃぎ。尻もちをついて、お尻も顔も真っ黒になって、みんなでゲラゲラと笑い合う。

昔から当たり前にやってきた、土に触れ、水を感じるという普通の体験。
でも、そんな体験こそが、子どもたちの感性を養い、心の底から笑い合える素晴らしい時間を作ってくれるのだと、今の私の活動の原点にもなっています。
都会に住んでいると、どうしても土や水、空気を
全身で感じるチャンスが少なくなってしまいます。
便利さの中で失われがちな、自然とのつながりを感じる体験を、
もっともっと届けていきたいと強く思っています。
食を通じて、これからの未来に手渡していきたい場所

去年、新しいアトリエに移転し、先月にはオープン記念の親睦会を開きました。
本当にたくさんの方に集まっていただき、笑顔あふれる時間を過ごすことができました。
私がこれからこの場所で、「ゆるり発酵サロン」メンバーの皆さんと、
そしてパン作りを頑張ってくださっているメンバーの皆さんと一緒にやっていきたいこと。
それは、この
「はしょらないこと」
「感じる力」
を、日々の暮らしやパン作り、発酵自然食の活動の中で、一緒に実践していくことです。

そしてもう一つ、強い想いがあります。
それは、これから未来を生きていく子どもたちに、自然を感じ、感性を養ってもらえるような場所を作ること。
私たちは、毎日の「食べる」という行為を通じて、自分自身の体と心、
そして未来を作っています。
何世代も後に伝えていけるような、心が豊かになる体験を、この場所から皆さんと一緒に味わい、広げていきたいと思っています。
この7日間の私の体験が、皆さんの心と体が喜ぶ「自然な選択」のちょっとしたヒントになれば、とても嬉しいです。
全4回にわたる体験記、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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