パンや手作り味噌を作ったとき、
「前回と味が違う」
「レシピ通りにいかない」
と落ち込んでいませんか?
実はそれ、失敗じゃないんです。
自然のゆらぎと菌の声を聴き、変化を楽しむための
「一生モノの法則」をお伝えします。
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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。
東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!
全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。
田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと
東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。
毎朝メールより音声配信をしています。
このお話を音声で聞きたい方はこちらから
【味が違うのは失敗じゃない】季節と時間の「揺らぎ」を味方につける一生ものの法則
山梨の森から届く、初夏の気配と「ゆらぎ」の始まり

4月もいよいよ下旬ということでね、山梨の森は新緑が本当に眩しくなってきました。
風にも初夏の匂いが混じり始めていて、外に出るだけで思いっきり深呼吸したくなるような、そんな季節ですよね。
皆さんはどんな風にこの季節の変わり目を感じていらっしゃいますか?
昨日はプロ講座のオンラインレッスンがあったり
高校生のみんなと一緒にパンの商品開発をして販売しようっていう
ワクワクする打ち合わせがあったりと、春らしく私も
色々なことに挑戦していく日々を送っています ^ ^
今日はですね、こんな風に季節が移り変わっていく「揺らぎ」の時期と、
私たちの身近にある発酵食との関係
についてお話をさせていただきたいなと思います。
いつもと同じように作っているのに、なんだか味が違う。
レシピ通りにいかなくて、どうしようって悩んでしまう。
そんな真面目で一生懸命なあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたいお話です!
若い味噌の甘み、数年物の深み。正解は一つじゃない

私の対面クラスでは毎年1月にお味噌を仕込んでいるんですが、
その時にちょっとした「食べ比べ」の時間を作っているんです。
仕込んでから数ヶ月しか経っていない若いお味噌、
1年、2年とゆっくり時間をかけて熟成させたお味噌。
若いお味噌って、まだ色が薄くて、麹のすごくいい香りがフワッと残っているんです。
口に入れると角がなくて、ホッとするような優しい甘みがあるんですよね。
一方で年数が経ったものは、色がグッと濃くなって、味も濃く深い。
複雑な旨味がギュッと詰まっていて、若い時とは全く別の表情を見せてくれるんです。
白米の麹と玄米の麹の違いだったり、大豆と小豆の違いだったり。
本当に時間や材料が少し違うだけで、こんなに味が変わるんだって生徒さんたちも皆さん驚かれます。

最近はリピーターの方も多いので、ご自分で仕込んだお味噌を持ってきてくださるんです。
「先生、去年のお味噌がこんなになりました」
「数年前のがこんな色になってて」
って見せてもらうんですが、どれもそれぞれの家庭の味わいがあって、本当に面白くて私の学びにもなっています。
同じレシピで同じ人間が作っても、発酵の進み具合によって別物みたいに変化していく。
これって本当にすごい経験だなっていつも思うんです。
レモン酵母が教えてくれる、初夏の「シュワシュワ」という生命力

この「環境によって仕上がりが変わる」というのは、自家製酵母のパン作りでも全く同じなんです。
気温や湿度が少し違うだけで、発酵のスピードも
焼き上がった時の香りも味わいも変わってきます。
特に今の季節、初夏に向かっていく時期の酵母って、菌の増え方がすごく早いんです。
発泡の力が強くてガスがどんどん溜まりやすいから、瓶の中でシュワシュワとすごく元気に動いているんですよね。
今月のクラスでは爽やかなレモン酵母をやってもらっているんですが
瓶の蓋を開けた瞬間にフレッシュなレモンの香りが弾けて
あぁ初夏の気配だな♪って五感で感じることができるんです。
冬の寒い時期の、あのゆっくり静かに育っていく酵母とは全く違う力強さ。
季節のサインを、菌たちは私たちよりずっと敏感に感じ取っているんですね。
工場製品を目指さない。菌との「共同作業」というライブ感

でも、真面目な方ほどこの違いに直面した時に落ち込んでしまうことが多いんです。
「レシピ通りにいかなかった」
「前回とは違う味になっちゃった」
「これって失敗かも」って。
ここで私が声を大にしてお伝えしたいのが、味が違うのは失敗じゃないっていうことなんです。
この前、全国を回っていらっしゃるお醤油の絞り師さんとお話しした時にも、全く同じことをおっしゃっていました。
同じ場所で作っていても、その時その時で味わいが違う。
それは失敗じゃなくて、全部違う味に仕上がったっていうこと
なるほど、そうだよねってすごく腑に落ちました。
毎回必ず同じ味、同じ形に仕上がるものを求めていたら、それは工場で作られる工業製品になってしまいますよね。
大手のメーカーさんがやるやり方です。
私たちが台所でやっているのはそういうものではなくて、
目に見えない菌たちとタッグを組む、自然との共同作業なんです。

自然の移ろいとか、その日の温度、空気中の湿度。
そういった自然の「揺らぎ」を菌たちが感じ取って形にしてくれるからこそ、毎回違う。
それは失敗なんかじゃなくて、菌がそこで生きている証拠であり、その時にしか味わえないライブ感なんですね。
レシピの先にある「応用力」を身につける

本当に美味しい発酵食やパンを作れるようになるためには、この
「ガチガチのマニュアル通りに作ろう」
っていう執着を、一度ポンと手放す必要があるんです。
今日は少し寒いから発酵の時間を長くしてみよう。
今回はちょっとこういう味になったから、お料理にはこうやってアレンジして使ってみよう。
そんな風に自然のサインを読み取って、自分で調整する「応用力」を身につけること。
これこそが
一生使える本物の法則なんです。
レシピ通りにいかないのは失敗じゃなくて、生きている証拠。
そうやって捉え直すだけで、台所に立つのがとっても楽しくなって
肩の力が抜けて心も軽くなると思います。
揺らぎを味方につける「根っこ」を学びませんか?

そうは言っても、自分で調整する応用力を一人きりで身につけるのは
ちょっと難しいなとか、勇気がいるなって思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
私の対面講座である発酵クラスでは、ただ単にレシピをお渡しするだけではなくてまさにこの
「自分で調整する力」
を皆さんにお伝えしたいなあと思っています。
パンのプロのコースの方もそうです。
なぜそうなるのかという「根っこ」を学んでいただいています。

そうすることで、揺らぎを恐れずに味方につけられるようになるんです。
そうなると自信と確信が持てるようになり、ご自身のお仕事にも幅が広がってきます。
対面の発酵クラスは一般の方にも来ていただけるようになっていますので
現在ご案内できる講座の詳細のリンクを貼っておきますね。
2026年「発酵教室」体験型ワークショップの年間スケジュール
ぜひチェックしてみていただきたいと思います。
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発酵食のある暮らしや、昔ながらの自然な生き方。
そんな「本来の自分」に戻れるような時間を、これからも皆さんと一緒に過ごしていけたら嬉しいです。
感想などもぜひ送ってくださいね。
いつも楽しみに読ませていただいています!





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