「手を動かすと、暮らしが変わる」——初めて手作り味噌を仕込んだ日から始まった、発酵のある幸せな毎日

若い頃お芝居をやっていた私が、

ママ友との味噌仕込みをきっかけに発酵食の世界へ。

手作り味噌・梅干し・醤油が教えてくれた

「本物の味」

と、台所から誰かに届ける喜びについて話します。

 

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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。

東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!

全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。

田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと

東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。

 

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手を動かすと、暮らしが変わる——都会生活の私が発酵食と天然酵母パンに出会って見つけた、本物の喜び

昨日、東京から山梨まで醤油の天地返しにきてくださった方がいました。

今年から始まった手作り醤油チーム。

なんと山梨の方よりも東京方面から来てくださる方の方が多いんです。

車で来る方、電車で来る方。

「そこまでして」と思うかもしれないけれど、

一度手作りの本物の味を知ってしまうと、

やめられなくなる理由が、私にはよくわかる気がします。

 

 

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「手を動かすって、こんなに気持ちいいの?」——芝居から台所へ

今日は私自身の話をしようと思います。

「手を動かすって、なんでこんなに気持ちいいんだろう」

そう感じた原点の話です。

 

私は若い頃からずっと、お芝居をやっていました。

小さい頃からの夢で、20年以上長く続けていました。

 

舞台に立って、役を生きて、毎日が刺激的で楽しくて。

「人生に行き詰まっていた」

とか、そういう話じゃないんです。

表現の世界が大好きで、その時は本当に充実していました。

*舞台時代より

 

舞台の上で感じていた高揚感とは、全く違う静かな喜び

ただ、その私が発酵食に出会った時の喜びというのは、

舞台で感じる高揚感とはまったく違うものでした。

もっと静かで、もっと深い。

「あ、私はこういう暮らし方があるんだ」

っていう、じわじわとした喜びのような感覚でした。

 

 

20年前、ママ友と仕込んだ味噌が、私の常識を壊した日

 

きっかけは今から20年ほど前のこと。

近所のママ友に誘われて、一緒に味噌を仕込んだんです。

 

祖母の真っ黒な手作り味噌が嫌いだった私が、なぜ今や毎年何キロも仕込んでいるのか

実はそれまでの私、味噌汁があまり好きじゃなかったんです。

祖母が昔から手作り味噌を作っていて、

実家でもその味噌を使っていたんですが、

真っ黒で味が濃くて、子供の私には「くさい、濃い、苦い」という印象で。

残したくてしょうがない(笑)。

「手作り味噌=美味しくないもの」という刷り込みが

ずっとあったんです。

 

 

それが

そのママ友たちと一緒に仕込んだ味噌を、半年後に開けてみたら

全然違ったんです!

 

色が薄くてきれいで、

香りがやわらかくて、

麹の甘みが生きていて。

 

「味噌って、甘いんだ」って思ったんです。

 

「この味噌、いつもと違う」——市販の味噌を買うと子供にバレる話

 

子供たちも大喜びで

うっかり市販の味噌を買って切らした時に使うと、

「お母さん、この味噌いつもと違う」ってすぐバレる(笑)

 

それくらい、子供たちの舌に染みついてしまっていたんですよね。

あの時の驚きと嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。

「手作りの味噌って、こんなに美味しくなるんだ」って。

 

 

梅干し・醤油と、「本物の味を知る」ということ

味噌の次は梅干しでした。

何キロも仕込んで、毎日様子を見て、干し上がった時の達成感といったら。

「私、梅干し作れた!」って、その喜びは格別でした。

 

 

しょっぱすぎると言われた手作り梅干しが、子供の舌を変えた

ただ、実家に持って行った時はちょっとがっかりしたことがあって(笑)。

市販の甘い調味梅干しに慣れていた家族からは

「しょっぱすぎる」と言われてしまったんです。

 

梅と塩とシソだけ。シンプルな本物の梅干しなのに、と思いながら。

でも面白いのはここから。

うちでずっと本物の梅干しを食べて育った子供たちは、

いつからか市販の梅干しを甘くて変な味がすると言って

食べなくなったんです。

本物の味を知ってしまうと、体が覚えてしまう。

舌が正直になる、ということを実感しました。

 

友人に手作り醤油を渡した時の「これが本物なの?」という顔

 

山梨に移住してからは、醤油も手作りで仕込むようになりました。

友人や生徒さんに少し味見してもらうと、

みんな一様に「え、これが本物のお醤油?」「美味しすぎる」と感動してくれる。

 

その顔を見るたびに、

「おいしいものを誰かに手渡す喜びって、こんなにも心を満たすんだな」

としみじみ思います。

 

 

芝居も発酵食も、本質は「誰かに届ける表現」だった

 

ある時、こんなことを思いました。

芝居は舞台の上から誰かに届ける表現で、

発酵食は台所から誰かに届ける表現だな、と。

本質は同じなんです。

 

「ハッピーを共有したい」という気持ちが、

ずっと私の中心にあって、

それが舞台を通じて出てきたり、

台所仕事を通じて出てきたりしているだけで。

 

天然酵母のパンを焼いて、焼き上がりの香りが家中に広がる瞬間。

切り分けて家族に渡す瞬間。

 

「手を動かして、何かを生み出して、誰かと分かち合う」

 

この喜びが、実はずっと自分の中にあったものだと気づいたのは、

発酵食やパン作りを始めてから、ずいぶん経ってからのことでした。

 

 

 

何か始めたい方へ——まず味噌を仕込んでみてください

「何か始めたいけれど、何がいいかわからない」

そう感じている方に、私はいつも味噌を勧めます。

 

大豆と塩と麹、それだけでいい

 

難しくないんです。

大豆と塩と麹、それだけ。

天然酵母パン作りも大好きですが、

酵母を起こすところからとなるとちょっとハードルが高いという声もよく聞くので。

まず味噌から、というのが一番近道だと思っています。

 

蓋を開けた瞬間、きっと何かが変わります

半年後に蓋を開けた時の、あの香りを、ぜひ体験してみてください。

私がそうだったように、

きっと何かが変わります。

「手を動かすって、こんなに気持ちいいんだ」

その感覚が、暮らしを少しずつ変えていく出発点になると思っています。

 

 


この記事は朝活ラジオ第143回の内容をもとに書いています。

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発酵教室について

発酵教室では伝統食、保存食を中心に昔ながらの知恵を楽しく作っていくレッスンを行っています。

発酵クラスでは3本の柱を作っています。

基本は

「味噌」

「梅干」

「たくあん」

この3つがあれば人は元気に生きられるんです!

みんな伝統食で保存食ですね。

田舎暮らしお味噌

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