子どもの「好き嫌い」は才能かもしれない——食の好みの真実を考える

食と健康

子どもの好き嫌いは、

矯正すべき欠点なのか

それとも才能なのか。

 

発酵自然食講座とコミュニティを主宰し、たくさんの生徒さん親子とふれあい、

二人の子育てと自身の記憶から本当の食育を考えます。

 

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発酵食品を手作り、田舎暮らしを実践している椿留美子です。

東京から家族で移住、のんびり・・と思いきや、全く忙しい!

全然スローライフじゃないよ〜、と思いながらあたふたしています。

田舎暮らしの知恵と奥深さをお伝えしたいと

東京と田舎を行ったり来たりしながら発酵教室を開催しています。

 

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子どもの「好き嫌い」は才能かもしれない——食の好みを尊重することから始まる、本当の食育

好き嫌いは直さなければいけないもの。

何でも食べられる子がいい子。

そんな考え方が、まだ根強くあるように思います。

でも私は、パン教室で長く親子と関わってきた経験から、少し違う見方をするようになりました。

今日は、私自身の子育てと、自分の子ども時代の記憶から、

本当の食育について考えてみたいと思います。

 

 

同じ環境で育っても、好き嫌いはこんなに違う

兄は何でも食べる子、妹は好き嫌いが多い子

 

うちには息子と娘がいます。

息子は何でも食べる子でした。

一方で娘の方は、食べられないものがいくつかありました。

同じ家で、同じ環境で育っていても、食の好みも性格も本当に違う!

こんなに違うものかと驚いたのを覚えています。

 

それは親の責任ではなく、その子の資質

今は、はっきりとわかります。

好き嫌いも、性格も、同じ環境で育っても全く違って当然です。

これは誰のせいでもありません。

その子が生まれ持っている資質であり、ある意味では才能なのだと思っています。

今、子育てをして悩んでいる方がいたら、どうか気を楽にしてほしいと思います。

これは教室に来てくださる生徒さんにもよくお伝えしていることです。

 

子育てで自分を責めすぎず、その子はそういう子なんだと受け止めることが、

親にとっても子にとっても、いちばん心地よい距離だと感じています。

 

 

 

「体が拒否している」——娘の牛乳アレルギーから気づいたこと

無理に飲ませなかった、家族の選択

娘には乳のアレルギーがありました。

ずっと母乳だったのですが、保育園に行くのをきっかけ市販の粉ミルクを飲ませてみたんです。

すると、体に強い反応が出てびっくりしました。

それからはアレルギー用のミルクに切り替え、乳製品全般に気をつけてきました。

 

成長するにつれてアレルギー反応は表に出にくくなりましたが、

娘自身が牛乳を選ばない、飲みたくないという気持ちは変わりませんでした。

 

「飲めるようになったのだから、カルシウムのためにも飲みなさい」

とは言いませんでした。

そのことがきっかけで、我が家の冷蔵庫から牛乳そのものがなくなりました。

家族みんなで、牛乳を飲まなくてもいいという選択をしたのです。

 

大人になっても、牛乳を選ばない理由

 

娘は赤ちゃんの頃、まだ好きや嫌いという感情を持つ前から、体でそれを拒否していました。

そのときに思ったのは、

これはこの子の体に、今は必要のないものなのかもしれないということでした。

 

大人になった今は乳製品も普通に摂っていますが、それでも牛乳は選びません。

大人になると、感情や好みははっきりと自覚できるようになります。

 

でも子どもの頃は、

「無意識のうちに避けている」

「拒否している」

ということが、確かにあるのだと感じています。

 

 

味噌汁が嫌いだった、私自身の子ども時代

無理やり食べさせられた記憶

 

私自身にも、好き嫌いはありました。

幼稚園の頃、味噌汁が苦手でした。

理由は単純で、美味しくなかったからです(笑)

祖母から譲り受けた味噌を使っていたのですが、それが真っ黒で、

熟成が進みすぎていて、子どもの舌には重たく、酸味も強く感じられました。

 

それでも母は徹底していて、味噌汁を食べ終わらないと幼稚園に行かせてもらえませんでした。

具だけを取り出し、醤油やおかかをかけて食べさせられ、

泣きながら口に運んでいた記憶があります(苦笑)

 

あれは好き嫌いではなく、味噌の質の問題だった

今振り返ると、あれは私のわがままだったのではなく、味噌そのものの味が自分に合っていなかっただけだったのかな、と思います。

今は自分で仕込む味噌がとても美味しく、

味噌汁が嫌いだったことなど、遠い昔の思い出になりました。

 

子どもや若い世代に、色の淡い若いお味噌を好む傾向があるのも、

その時々の体が求めているものと関係しているのかもしれません。

 

 

子どもの味覚は、大人よりも敏感だと言われている

苦味・酸味は「危険」を知らせる本能的なサイン

 

子どもは大人よりも味蕾(みらい)の数が多く、味を敏感に感じ取ると言われています。

生まれたばかりの赤ちゃんは味蕾の数が多く、

年齢を重ねるにつれて徐々に減っていくという説明が、保育や食育の分野でよくされています。

 

苦味は毒、酸味は腐敗のサインとして、本能的に避けたくなる味だとも言われています。

 

大人は繰り返し食べる経験を通じて、

苦味や酸味も美味しいと感じられるようになっていきますが、

経験の少ない子どもにとっては、まだそう感じにくいのは自然なことなのです。

 

食物新奇性恐怖という、誰にでもある自然な仕組み

初めて見る食べ物を警戒し、避けようとする性質は「食物新奇性恐怖」と呼ばれるそうです。

子どもに限らず人に本来備わっている防御本能だと考えられています。

つまり、好き嫌いは意思の弱さやわがままではなく、

体を守るための自然な仕組みが働いている状態だと言えます。

 

 

好き嫌いを直すことより先に、「なぜ」を見つめる

 

パン教室で生徒さんの相談に答える時に大切にしていること

教室でも、好き嫌いのあるお子さんがいらっしゃることがあります。

昔だったら食べなくて悩んだり、落ち込んだりしたと思いますが

今の親御さんたちの多くが、

「食べられないんだ、いいんじゃない」

とすでにそうした受け止め方をしていると感じていて、頼もしく思っています。

 

本当の食育とは、尊重することから始まる

好き嫌いを直すことより先に、なぜ嫌なのかを見つめること。

それが、私が今考える「食育」です。

 

娘の牛乳のこと、私自身の味噌汁のこと。

この二つを並べてみると、好き嫌いは体と味覚からのメッセージであることが見えてきます。

 

子どもの「嫌だ」という言葉の奥にあるもの。

そこから、その子だけの才能が見えてくるかも、と思っています。

 

 

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発酵教室では伝統食、保存食を中心に昔ながらの知恵を楽しく作っていくレッスンを行っています。

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みんな伝統食で保存食ですね。

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